大沼旅館(遠刈田温泉)
2018年6月訪問
宮城県蔵王町の有名温泉といえば、遠刈田温泉。以前、立ち寄り湯で1度訪れたことがありますが、宿泊したことはありません。久しぶりに白石市に来る用事があったので、遠刈田温泉に1泊することにしました。
予約したのは大沼旅館。意外に高い宿が多い遠刈田温泉の中ではリーズナブルな値段設定で、口コミ評価も悪くありません。
ナビに従って到着しましたが、駐車場が見当たりません。
もう一度、ぐるっと一周してくると、
裏通りの、宿からちょっと離れたところに “大沼旅館” の看板が立っている駐車場を発見しました。ここでいいのでしょうか?
念のため宿に聞きに行くと、ここでいいそうです。「奥から詰めて止めて、鍵を預けてください」と言われました。
車を止めて、宿に向かいます。写真左手(写真には映ってない)が駐車場。
この道沿いの縦列駐車も、もしかして大沼旅館の車でしょうか?
上の写真の右側は共同浴場。
正面から見ると、こんな感じです。宿は共同浴場の目の前だから、お湯は良いかもしれません。
暖簾が掛かってるところが宿の入口です。
玄関を入ると正面がフロント。名前を告げると、
フロント横のラウンジに通され、ここで宿帳を記入するように言われました。
素敵なスペースに通されたので “ここでお茶とか頂けるのかな” と思いましたが、特にそういうサービスはありません。
じゃらんを見ても公式サイトを見てもWifi情報は書かれていませんが、”こんな素敵なラウンジがあるんだから、ここでWifiが使えるのでは!? ” と思い「あの〜、館内でWifiが使える場所ってありますか?」と聞いてみたら、オーナー(多分)はキョトンとした顔をして「え?ありません」とおっしゃいます。
このご時世に、こんなにあっさり「Wifiはありません」と言われるとは、、(・ω・;)
Wifiなし、ドリンクサービスなしのラウンジは、公式サイトによると「お客様同士の歓談の場」だそうです。
宿帳を書き終えると、館内を説明しながら部屋まで案内してくれました。
お部屋
お部屋は2Fの「竹」でした。
入口を入るとすぐ右側に、ウォッシュレット付きトイレ。
左側には洗面台があります。
今回じゃらんから予約したのは
プラン名:【50歳以上の方へ…】ドリンク1杯付きおこもりプラン
部屋タイプ:トイレ付き和室タイプ
土曜日泊:1人 / 11,880円(入湯税別)
8畳の和室(公式サイトによると本館)は大沼旅館では一番安い部屋です。
古い8畳部屋は道路に面しています。
寒い地方の割に窓の気密性が低いようで、道路や隣の部屋の音がよく響きます。
広縁の端に緑色が眩しい冷蔵庫。古いせいかよく冷えます。
ドリップコーヒーはあるけど、お茶菓子はなし。
ここにもお茶菓子はありません。
クローゼットの中に浴衣やタオルが入ってました。
この部屋で良かったことが1つありました。
なんと、夕方になったら向かいの飲食店のFree Wifiが飛んできたんです!パスワードなし!!おかげで部屋でネット三昧できました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
思いがけずWifiをゲットできてご機嫌のぴーぱー。畳を変えたばかりのようで、新しい畳の匂いがしたのも良かったです。
大浴場
大浴場に行ってみましょう。
本館は地味な廊下です。左側の窓の下は中庭。
中庭を見下ろす渡り廊下を過ぎると、おそらく南館。雰囲気が変わります。
南館は中庭に面しているので静かだと思います。
南館まで行って階段を降りると、すぐにお風呂があります。
大浴場は、1つは露天風呂付き。時間で男女入れ替わります。
大浴場前に自販機がありました。
このスペースに各お風呂の分析書が掲示されていました。
公式サイトにはあまり詳しいことは書かれていませんが、源泉名は遠刈田7号泉。源泉温度は68.7℃、PH7のナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉です。
加水もしてないし、塩素も入ってない掛け流しだそうです。
まずは露天付きのお風呂からご紹介しましょう。
脱衣所はやや狭め。
洗面台にはティッシュとドライヤーのみ。非常にシンプルな脱衣所です。
脱衣所が狭いわりにお風呂は広いです。遠刈田温泉は赤茶色の濁り湯ですが、大沼旅館は “前に立ち寄りで入ったお湯ほど赤くないね” というのが、ぴーぱー共通の感想。
掛け流しですが源泉温度が高いので、チョロチョロしかお湯は出ていません。銀山温泉の能登屋旅館と一緒です。
“給湯量が少ないということは、お湯のフレッシュ感がないのでは!?” と思いがちですが、遠刈田温泉はお湯が赤茶色なので、そもそも見た目のフレッシュ感がありません(失礼)。 むしろ、その割には良いお湯だなぁ♪と思いました。
洗い場は4ヶ所。
石鹸類はもう1つのお風呂も一緒です。
内湯の横にある露天風呂は、気持ちよかったです♪
塀の外はすぐ道路ですが、裏通りなので静か。”お湯がすごく熱かった” という口コミもありましたが、この日は内湯も露天もちょうど良い湯温でした。
続いてもう1つのお風呂をご紹介しましょう。
写真は両方とも男湯の暖簾がかかっていますが、男女入れ替わります。男女入れ替わりのタイミングは覚えていないんです。 公式サイトを見ても何も書いてません。ぴーぱーが宿泊した時は、チェックイン日はこちらが男湯でした。
こちらは広い脱衣場。
シンプル(殺風景)なのは一緒です。
最初は両方とも露天風呂付きだと思ってましたが、こちらは内湯のみでした。
貸切露天風呂
大沼旅館には無料の貸切露天風呂が1つあり、チェックイン時に予約できます。時間になったら、フロントに鍵を取りに行くシステムです。
貸切露天の分析書も廊下に置いてありました。
貸切の割には広い脱衣所。
潔いくらい何も置いてない洗面台。
それほど大きくはないけれど、2人で入るには十分な浴槽です。
湯の花がこびりついている給湯口。久々の遠刈田温泉は、なかなか良いお湯でした。
夕食
食事は囲炉裏のある個室の食事処で頂きます。
確か、準備ができたら電話がかかってきたと思います。呼ばれて行ってみるとこの辺りにスタッフが待っていて、部屋番号を告げると案内してくれます。両側の襖がそれぞれ個室になってます。
個室の中はこんな感じ。
隣とはパーテーションで仕切られているだけなので、話し声はよく聞こえます。
部屋に入ると、最初はこれだけ並んでいました。
飲み物メニュー。
ぴーぱーのプランは
50歳以上の方限定の新プラン作りました! “当館一番人気”のおこもりプランと同じ価格で生ビールorチューハイorソフトドリンクを1杯サービス!
という特典付きだったので、2人で生ビールもらいました。
でもこれ、、、発泡酒ではないですか?(多分)
もしかしたら、このプランのサービスドリンクだけかもしれません。けど、ぴーぱーはこれ以上生ビールを頼む気にはなれませんでした。
お品書きはありません。家庭料理のような品々が並びます。
プラン内容に書いてあった食事の説明によると
【お食事】:夕食は蔵王山麓の湧き水で育てた岩魚の塩焼きや、国産黒毛和牛の陶板焼きなど旬の素材を生かしたお料理です。朝食・夕食ともに囲炉裏のある個室の食事処で楽しめ、気兼ねなくお食事が楽しめたと好評をいただいています。
お肉は柔らかくて美味しかったです♪
後から運ばれてきたのは、家庭料理風のカルパッチョ。
ほんのり温かい茶碗蒸し。
岩魚(だったかな!?)は、囲炉裏が目の前にあるけど皿に盛られてきました。
唯一囲炉裏を使ったのは、この鴨汁。温めただけですけど。
デザート。
うろ覚えの記憶ですが、確か「夕食は囲炉裏に火が入ったらお呼びします」と言われて、電話がかかってきたように思います。でも囲炉裏を使う料理はありませんでした。
特に “囲炉裏を囲んで食べるご飯” に惹かれて予約したわけではありませんが、『なんだかなぁ?』という気分で部屋に戻ると布団が敷いてありました。
最近珍しい、綿の掛け布団です。あの、ズシッと重いやつ。
冬は(当然)羽毛布団を使うと思いますが、窓の気密性の低さと言い、この部屋で冬は過ごせるのでしょうか?若干疑問を抱くぴーぱーでしたd( ̄  ̄)
朝食
朝食も、準備ができたら電話がかかってきたと思います。
朝食も昨夜と同じ個室で頂きます。昨夜は湯気で曇っていた窓も、朝はスッキリしています。
ところでこの個室、ドアの建て付けが悪いようで料理の配膳時にドアを開け閉めするのに苦労してました。夕食時も同様で、最後は面倒になったのかちゃんと閉まらなくてもそのまま去って行きました。
さて朝食です。
朝食は全く囲炉裏を使わず。お味噌汁も、お椀によそって持ってきました。
お米は契約農家から仕入れているらしく美味しかったです♪
どれもそれなりに美味しいのですが、なんとなーく疑問が残る食事でした。
ぴーぱー2人で考えたんですが、まずこの囲炉裏、手入れしてるんですかね?普通、炭の燃えかすは取りませんか?大沼旅館の囲炉裏はこの通り、炭の燃えかすだらけ。
以前宿泊した奥飛騨のかつら木の郷も囲炉裏料理が名物でしたが、かつら木の郷の囲炉裏はこれ。
サラサッラの綺麗な灰です。そこでこうして、色々焼いて食べました。これでこそ “囲炉裏の存在意義” があるってもんじゃないですか?
でも、大沼旅館の囲炉裏はこれ。
2つの宿では使っている灰の種類が違うのかもしれません。また、その地方特有の囲炉裏の使い方があるのかもしれません。そして、ぴーぱーは炭の専門家でもありません。
でも見た目の綺麗さという点で、もう少しお手入れしたほうが良いのでは、、、?
泊まった感想
お会計を済ませ、車の鍵をお願いするとオーナー(多分)は「はい、どれですか」と、車の鍵がたくさん入ったカゴをぴーぱーに差し出しました。
えっ!部屋ごとに車の鍵を管理してないんですか!?((((;゚Д゚)))))))
驚いて、カゴの中から自分の車の鍵を取り「あのー、前に車が止まってるんですけどー」と言うと「わかりました、動かしますね」と、ヒョイとカゴの中から鍵を取って駐車場に向かって歩き出すオーナー(多分)。
えっ!なんで前の車の鍵はわかるんですか、、、、、、、、?
最後まで不思議な宿でした(・ω・;) お湯は悪くないですよ。
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
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