恵山温泉旅館(恵山温泉)
2019年7月訪問
今回ご紹介するのは、知内温泉に続いて道南秘境の恵山温泉です。住所的には “函館市” ですが、市街地からは車で1時間ほどかかります。
また先日ご紹介した水無海浜温泉近くにも “恵山岬温泉” がありますが、そことは源泉が違うようです。
2つの温泉は活火山である “恵山” を挟んだ位置にありますが、どちらもその恵山の恵みによって生まれている温泉です。
16時頃到着すると、広い駐車場の端っこの方に車が一台停まっているだけ。(写真は翌朝)
建物は予想以上に古く(失礼)、人気がなく静まり返っています。
「もしかしてここは昔の建物で、今は違う場所に移転したんじゃない!?」と、恐る恐る入口を覗き込んでみたら、中に人がいました!!
そして、向こうもこちらの様子を窺っています。
ドアを開けて「あのー、予約したぴーぱーですけど、、、」と名前を告げると「やーやーいらっしゃい」と笑顔になったご主人。
なんでも “今年は温泉の温度が低いので日帰り入浴は断っている” とのこと。温度が低すぎて苦情が出るそうです。
宿泊は問題ないのでしょうか?
雑然とした玄関の隅にアルコールの自販機あり。
ビールは500ml/400円、350ml/300円。
笑顔のご主人に促されて中に入ると、そのままお部屋まで案内してくれました。
お部屋
お部屋は階段を上がった2Fの部屋でした。
今回じゃらんから予約したのは
プラン名:【夕朝食付】新鮮な四季の味たっぷり☆恵山満喫プラン
部屋タイプ:2階 和室8畳
連休中泊:1人 / 8,850円(諸税込)
恵山温泉旅館には休前日料金はありません。”365日” ではないかもしれませんが、ほぼ一年中均一料金のようです。
広縁はないけど明るい部屋です。
面白いクローゼット。
“なぜ扉が下までないのかな?” と考えるべきか、”なぜクローゼットに床がないのかな?”と考えるべきか。
バスタオルはかなりの年季モノ。ここまでのレベルはなかなかお目にかかれません。
クーラーはなく扇風機のみ。ついでに冷蔵庫もありません。
お湯は保温タイプ。お茶菓子は甘納豆。
窓際にグラスや湯のみが入った入れ物が置いてありました。
公式サイトに 海側の客室からは津軽海峡、晴れた日には彼方に下北半島を望めますと書かれていました。
確かに。この日は天気が良かったので、望遠にして撮影したら下北半島が写ってました。
シンプルな部屋ですが居心地は悪くありません。しかも恵山温泉旅館にはWifiも飛んでいるんです!
隣の部屋の音はよく聞こえますが、それほど問題なく過ごすことができました。
大浴場
館内を見学しながらお風呂に行ってみましょう。
2Fの廊下に冷水機が置いてあったので『気が利いてるな♪』と思ったんです。
が、水もお湯もほとんど出ませんでした、、、
廊下の端にはストーブが並んでます。
2Fの共用トイレ。
男性用と、
女性用。
トイレが綺麗なのは嬉しいですね。
1Fに下りるとフロント前に、
お食事処。明日の朝食はここに用意されるそうです。
お食事処近くの廊下に、温泉分析書が掲示されていました。源泉名は恵山温泉。源泉温度41.5℃、PH2.2の酸性・含鉄・アルミニウム-硫酸塩温泉。
公式サイトには 火山特有の酸性濃度が強い、北海道内でも希少価値が高い「酸性明ばん・緑ばん泉」 と書かれています。
渡り廊下を通って浴室に向かいます。
突き当たりに男女別の浴室がありました。
まずは男湯からご紹介。
非常にシンプルな脱衣所、洗面台もありません。
そういえば部屋の中はもちろん、2Fの廊下にも洗面台はありませんでした。1Fのお食事処の横に1ヶ所あるのみです。
“全員がそこで歯を磨く” ということですよね。ちょっと不便です。
これが口コミでよく見かける “石鹸は使えない” という注意書きですね。
入ってみましょう。
小ぶりながらも雰囲気は悪くない浴室です。
洗い場は2つ。シャワーも石鹸も置いてありません。
なぜかリンスインシャンプーだけ置いてあります。
お湯はぬるいけど入れるレベルです。苦情を言うほどではありません。
透明なお湯がザーザーと溢れています。
ちょっとお湯を舐めてみたら酸っぱくて、気のせいかニオイも酸っぱいです。
続いて女湯です。
ドアを開けると衝立が置いてありますが、
中のシンプルさは男湯と一緒。
男湯と全く同じ浴室。
3人で浴槽に浸かるタイミングがありましたが、3人が精一杯です。
全く同じだと思っていた浴室ですが、女湯には、男湯にはない便利グッズがありました。
それはホースです。
夜、お風呂に入ったら、おそらく宿の関係者だと思われる女性がお風呂に入っていて、ホースをシャワー代わりにして髪を洗っているのを見たんです。
なるほどねー(・ω・)
翌朝、ぱーも真似してホースで髪を洗いました。初めての体験です。
てっきり男湯にもあるものだと思っていましたが、ぴーに聞いても「なかった」と言うし、写真を見てもありませんね。女子の特権かもしれません。
夕食
プランには特に書いてありませんでしたが、夕食は部屋食でした。他のブログを見ても “夕食は部屋食だった” という人が多いです。
食事は18時頃に運ばれてきました。
お品書きはありませんでしたが、お刺身の説明だけしてくれました。
恵山温泉旅館に宿泊を決めた理由の1つが、この刺身。イカ、タラ、ホッケです。
“ホッケの刺身を食べてみたくてこの旅館を予約した” と言っても過言ではありません。
さて、そのお味は、、、、
うん、ホッケの味だね(・∀・) 生でも干物でも味は変わりません。ホッケはホッケです。
特別な感動はありませんでしたが、”ホッケの刺身を食べた” ことには感動です。 ごちそうさまでした。
あ、いやまだ他にもメニューはあるんですよ。魚の唐揚げ。
魚の煮付け。
左上は魚の何か!?
イカめしと、魚の何か。
ビールはやっぱり黒ラベル。
ご飯とお吸い物。
とにかく魚づくしの夕食です。家庭料理っぽいメニューが多いですが、部屋でゆっくり食べられたのは良かったです。
ごちそうさまでした。
朝食
朝食は1Fのお食事処で「6時(もしかしたら6時半だったかも!?)から食べられます」と言われただけで、「何時にしますか?」とは聞かれませんでした。
朝、お風呂に行く時にお食事処の前を通ると、テーブルにはすでに朝食がセットされている様子が見えます。
『大丈夫かな!? 冷めちゃうんじゃないかな!? 宿の人、気にしてないかな!?』とこっちが気にしてしまい、いつもより少し早めの8時前にお食事処に行きました。
店内には他にもセットされているテーブルがあり、「お好きなところにどうぞ」と言われました。
結局他の人も、ぴーぱーの後からやってきました。
ここまでは既に(多分1時間以上前から)並んでいました。
店内に入るとお味噌汁とご飯を持ってきてくれます。
ご飯はお櫃でくれました。
厚切りのシャケ。
よく熟れたトマト、野菜のおひたし。
豆の煮物、たらこ、梅干し。
朝も家庭料理が並びました。デザートとか、シャレたものはありません。
ごちそうさまでした。
泊まった感想
ずっと前から行ってみたかった恵山温泉。湯量豊富なぬるめのお湯はのんびり浸かることができて、なかなか良かったです。
そして、最大の目的であるホッケの刺身も無事に食すことができました。道南満喫です!
お世話になりました。
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
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