石塚旅館(国見温泉)

石塚旅館(国見温泉)

2016年7月訪問

秋田駒ケ岳に登るための前泊で利用しました。この時期シャトルバスを利用せずに秋田駒ケ岳へ登れるのは、国見温泉側のルートしかないからです。

国見温泉は秋田県と岩手県の県境に位置していて、雪深いのか5月中旬〜11月初旬の期間限定の営業です。宿は3軒ありますが、今回は湯治部のある石塚旅館を予約しました。

家からひたすら車を走らせ、17:00過ぎに宿に到着。

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既に結構埋まっていた駐車場。

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車を停めていると、中から宿の人が小走りに出てきて「ぴーぱーさんですか?まずは湯治部に案内します」と声をかけてきました。

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不思議に思いながらも、とにかく手ぶらで宿の人に付いていきます。

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すると旅館部の裏手に湯治部がありました。

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久々の湯治部は渋いです(〃ω〃)/

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湯治部泊する人は、湯治部の前まで車を乗り付けてもいいそうです。ただ手前の一部分がとっても細く、どーーーしても曲がりきれません!仕方なくその手前に車を停めて、そこから荷物を手運びしました。

ところが後から気付いたのですが、車の下回りが湯の花で真っ白。

帰宅後それを洗い落とすのが大変だったので、気にする人はあまり奥まで車を乗り入れない方がいいですよ。

その現場がここ。源泉の湧出口でしょうか?

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湯の花びっしり、、、

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湯の花で真っ白になりたくない人は、ちょっと手前の第2駐車場を使ってください。

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お部屋

実は前日電話で予約した際「湯治部に泊まったことありますか?ウチのはキャンプ場並みですよ」と、あまりオススメされなかったんです。

“キャンプ場並み” って、、、?

その時案内してくれた女将さんらしき女性にも「ここが部屋ですけど大丈夫ですか?」と言われました。公式サイトに掲載されている写真とほぼ同じです。

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6畳あるし、十分じゃないですか♪

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窓の外は山。

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1つだけ困ったのは「夜電気を点けると虫が入ってくるから窓は開けないで」と言われたこと。こういう宿、最近多いんですよ。

毎回思いますが “網戸を付けてくれれば解決すること” ではないでしょうか?

その日も同じ事を言われましたが、とてもじゃないけど暑くて閉めてはいられません。 仕方なく細く開けたり閉めたりしてましたが、幸い虫に悩まされることはありませんでした。

 

湯治部 館内

改めて、湯治部の館内を案内しましょう。

数年前、東北の温泉場の湯治部に泊まりまくった時期がありました。最初は不安で、ネットで色々下調べをしました。すると “電気がない” という口コミを見て驚いたんです!!

湯治部ってスゴいな、、、、(・ω・;)

なのでまずは、電話で予約する際に「部屋で電気は使えますか?」と聞いたものです。すると宿の人は、”失礼な質問をするな~” 的な感情をあらわに「使えますけど」と言われたのを覚えています。そもそも最近は、湯治部も予約サイトでネット予約できますしね。数年の間に世の中変わるものです。

話はそれましたがこの石塚旅館、初めての “部屋で電気が使えない湯治部” でした。本当にあるんだ~(〃ω〃)でもこれは、到着してから知りました。

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しかーし!今日はぴーぱーで湯治部一棟貸切です。 ←たまたま

一応炊事場には冷蔵庫、共用部には洗濯機があるのでコンセントはありました。それを使って、電気炊飯器やドライヤーなどを使わせてもらいましたよ(・∀・)

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昔、九州で泊まった湯治部のガスは10円だか100円投入式でした。でもここは無料。

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流し台。

洗剤はなかったけど常に持ち歩いてるので問題無し。久々の湯治部泊で忘れてましたが、布巾は持っていった方が良いですね。

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ゴミの分別はこのように。

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共同冷蔵庫。中身は空です。

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食器類も揃ってます。でも予約時には何故か「ありますけど、自分で持ってきた方がいいですよ」と言われました。

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使っていいのかどうか?わからないけど洗濯機もありました。

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ついでにトイレもご紹介。

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ちょっと驚いて写真がボケてます。 かなり狭い個室でした。

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混浴露天風呂

荷物も片付けたのでお風呂に行ってみましょう。

まずは、湯治部の目の前にある混浴露天風呂へ行くことにしました。さっきは数人の男性がお喋りしながら入浴してましたが、今は旅館部の人は夕食時なので誰もいません。

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入口を入ると左右に脱衣所があります。

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特に男女の指定はないみたいです。

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見づらいですが、手書きの分析書が掲示されていました。

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公式サイトを見ると、国見温泉のお湯はエメラルドグリーン色。そして他の人の口コミによると、わずかに油臭もするそうです。

瀬波温泉で油臭のするお湯に懲りていたぴーぱーは、実は国見温泉のお湯にそれほど期待していませんでした。

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でも実際に入浴してみると、心配したほどの油臭はありません。温度も適温です。

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ただ、この通りあまりに開放的な露天風呂なので、ぱーは入りませんでした。

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内湯 小浴場

続いて内湯の小浴場に行ってみましょう。

これは湯治部の玄関を出た景色です。正面奥の一番大きい建物が旅館部、向かって右側の掘建て小屋(失礼)みたいなのが混浴露天。

その左側の離れのような建物が、これから行く小浴場。その後ろに見える旅館部からちょっと飛び出した部分が、新しくなった薬師の湯です。

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小浴場の男湯にはご覧のようなドアがあって、ちょっと距離はありますが内湯から露天にそのまま行けるようになっているんです。

翌朝湯治部から外を眺めていたら、裸で小走りに露天に向かう男性が見えて驚きました!

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湯治部から旅館部へ行く道には廃湯の川があります。

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これ、全部お風呂から捨てられたお湯です。

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勿体無い、、、、、、

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湯治部の人はこのドアから内湯に行きます。

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ぴーぱーは右側に写ってる入口から入ってきました。

下の写真は旅館部の方から小浴場を見たところです。

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男女の入れ替えはなく、脱衣所もほぼ同じ造り。こちらは男湯です。

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分析書によると、お湯は薬師の湯と同じみたいです。

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男湯は奥に見えるドアから混浴露天へ行けます。

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天井が男女で繋がっているのはお約束。

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シャワーと石鹸類も完備。

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続いて女湯です。

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男湯同様ドアがあったので恐る恐る開けてみると、、

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なんと女性専用露天がありました・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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この露天があれば、わざわざ混浴なんか入る必要ありませんね。

館内 旅館部

旅館部の館内を見学しながら、もう1つの内湯 “薬師の湯” へ行ってみましょう。

この注意書き通り、ドコモは全く繋がりませんでした、、

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過去に湯の花を持ち歩いた人がいたんでしょうか? 持ち歩くとどうなるのか逆に気になります。

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通路には流し台。

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洗濯機もありました。

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旅館部の入口です。

湯治部泊の人もここで宿泊の受付、支払い等をします。

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入口正面にお土産や飲み物の販売コーナーあり。

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飲料の種類と値段はこちら。

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食事時間が終わっていたので閉まっていましたがお食事処。

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翌朝中を覗いてみると、シンプルな食堂でした。

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ここも秘湯を守る会でしたね。数年前、秘湯の会にハマってスタンプ帳を貯め、2回無料宿泊したことがあります。でもなんだか最近は興味がなくなっちゃいました。

それに2食付きじゃないとスタンプもらえないので、今回は諦めました。

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自販機の品揃え。

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とにかくお湯についての説明は各所に貼ってあります。

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よく読めないけど昔の分析書もありました。

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内湯 薬師の湯

事前に読んだ口コミによると、新しくなったらしい薬師の湯。

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分析書も真新しいです。

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トイレも新しいけどウォッシュレットはなし。 ← ぴー涙

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ここも男女の入れ替えはありません。まずは男湯からご紹介。

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木の壁が真新しい浴室。

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シャワーの数も多いです。

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続いて女湯。

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脱衣所は男湯よりも広い感じ。

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浴室も男湯より広く見えます。

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シャワーの数もさらに増えてます。

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飲泉できるのはどちらも同じ。公式サイトで言うほど不味くは感じなかったです。

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湯治部で自炊

今回は贅沢にも湯治部一棟貸切だったので、共用部分で食事することにしました。

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部屋のテーブルも持ってきたら素敵な食事スペースができあがりましたよ。

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おかげで広々布団が敷けました。

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ところで会計時に知ったのですが、お布団は別料金で1組600円だったんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

シーツやカバー類はパリッとキレイですが、敷き布団がとにかく薄い!まるで何も敷かないで寝てるみたいでした。

宿泊費が1人2,000円でこの布団が1組600円は高いと思います。

次回はエアマットと寝袋持参で、更に安く泊まろうと心に誓ったぴーぱーでした。

泊まった感想

とにかく全然期待しないで行ったので(失礼)、思いがけず良いお湯で驚きました。他の人が言うほど飲んでも不味くないお湯だし、油臭も気になりません。

それからもう1つのサプライズは、湯治部一棟貸切だったこと・:*+.\(( °ω° ))/.:+

なんだかすっかり居心地が良くなっちゃって、結局秋田駒ヶ岳には登らずにチェックアウト時間の10時までのんびりしちゃいました。

旅館部には泊まってないのでわかりませんが、格安で国見温泉のお湯を堪能するなら湯治部オススメですよ。

追記

2018年6月、公式サイトを確認したら「宿の都合」で湯治部泊はできなくなっていました。残念です。



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